催眠療法は、確かなところで受けてね。
催眠療法で日本で認められた国家資格はありません。民間の有資格者でも心理療法士の資格を持つところが確実です。また、催眠療法に保険は適用されません。

催眠療法ってどんなものなの?

承認を受けてから、50年以上経った今でも、日本では催眠療法とエンターテイメントの「催眠術」が同じものであるような間違った認識があるために、なかなか普及しない状況にありました。
しかし、催眠術とは全く違い、心理学に精通したものが扱うものであり、優れた結果が出ています。 自分のココロの中にある、不安や恐怖は一体どこからきているのか?原因が分からなければ対処できません。
目に見えないキズを探しだし、癒していくのが催眠療法(ヒプノセラピー)です。
「催眠」と聞くと、なんだか怪しい宗教団体が行っているようなイメージがありますが、そんなことはありません。
催眠療法とは何か、紹介していきましょう。

催眠状態って何?

私たちの意識は、顕在意識と潜在意識というものに分かれています。

顕在意識というのは、普段私たちが使っている意識のことで、「ああしたい」「こうしたい」と思い、実行することに使用しています。
では、潜在意識とは何なのでしょうか?
最近ベストセラーになる自己啓発本によく出てくる言葉なのですが、潜在意識というのは自分で認識できません。つまり自覚できないけど、確かにある意識と言われています。
実はこの潜在意識は、人間の意識の中で顕在意識の9倍もの領域があると言われています。

「気づくと○○やってた」とか、そういう経験はありませんか?「なぜか○○な状態になってしまうと」とか、そういったものが関係していると言われています。潜在意識の力は大きいものですので、知らないうちに私たちの心や身体に影響を及ぼしています。

この自覚できない潜在意識を顕在意識を同時に使用できる状態を催眠状態と言います。

催眠状態とは、人に言われたことを何でもやってしまう状態ではありません。顕在意識もある状態ですのでやりたくないことはやらなくてかまいませんし、トイレにだって行くことができます。
自分の意識が全くない状態ではありませんのでご安心くださいね。

催眠状態では、緊張がほぐれリラクゼーション効果があると言われています。また、交感神経と副交感神経のバランスが整いますので自律神経系にも良い影響を及ぼすでしょう。
心理学的にはこれを「選択的な注意集中」と呼びます。私たちに日常の意識の上ではもう、忘れてしまっていたことや当時の感情を思い出しやすくなります。そして肯定的な暗示を受けやすくなっている状態です。

催眠療法はどんなもの?

さて、上で説明した「催眠状態」は私たちにとても有益な状態であると説明しましたが、その状態を利用してココロのキ傷を癒していくのが「催眠療法(ヒプノセラピー)」です。

誘導催眠を行い、顕在意識と潜在意識を両方持ち合わせ、リラックスした状態を作ることにより、普段は見る事の出来ない私たちの傷を見ることを可能にして対処を図ります。 私たちのココロの健康をまっさらな赤ちゃんのような状態にするのです。